先般、アメリカ大統領として正式にトランプ氏が就任しました。就任早々にWHO(世界保健機構)からの脱退や、地球温暖化対策のパリ協定からの離脱など、次々に物議を醸すような政策を打ち出しています。アメリカという国が今後どういった方向性で進んでいくのか、そのことが日本にどのような影響を与えるのか、予断を許さない状況と言えます。
一方国内では、1月の終わりに政府から国会に我が国の2025年度の国家予算案が提出され、審議がおこなわれています。予算規模としては過去最大の115兆円超となるものです。私が小学校で習った頃は50~60兆円くらいであったと記憶しているので、そこから考えるとおよそ2倍の規模になっています。なかでも税収は過去最高を更新する78兆円超が見込まれています。にもかかわらず政府は減税、特に消費税の減税・廃止に向けて腰を上げる様子は一向にありません。また、防衛費についてもこれまた過去最高の8.7兆円が見込まれており、財源確保のために増税も進められています。このような状況には怒りを覚えるばかりです。我々も会計・税の専門家として、税金のあり方や使い道について、改めてより詳細な分析や意見発信をおこなっていきたいと思います。
2025年2月