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~あとひとつ~ GAME.2

 桜が咲き、甲子園の選抜高校野球、そしてプロ野球が開幕した。

そして、息子もいよいよ城南リーグが始まった。

 初戦は3年生中心のチーム、このころの体の差は大きく、2年生中心の我がチームはたよりなく見える。

 小学生では出場できないなんて環境ではなかったが、「今日は出番があるのかしら…?」と思いながらグランドに向かった。

 我がチームは先行。息子はベンチでゆったり座って守備手(グローブを付ける時の手袋)を付けているのを見て「あれ、今日はベンチ?」。しかし、交代と同時にサードに走っていく姿をみて、なぜかホッとした。野球を見るのは嫌いではないが、やはりベンチでは応援にも気が入らない。

 9番サード。3回にいよいよバッターボックスに入り、「初球からガンガンいけ!」の監督の言葉に、素直な息子はその通り振ってサードゴロ、一瞬で終わった第一打席だった。

 試合は、我がチームのエース、中2にして185?を超えるH君のコントロールが定まらず、2回以降毎回満塁を許すようなピンチを続けていた。ストレートで真ん中をガンガン行けば、そうそう長打にならないとは思うけど、中学生はカーブなども交えてコントロールもつけないと戦えないので、そのことを意識しすぎているようにも思える。4回で0-7、時間制限もあるため5回表が最後のチャンスとなりそうだ。

 5回でいよいよエンジンがかかったのか、ヒットが続き1アウト1・3塁で、なんと息子の打順。この試合一番のチャンス!息子の心臓もバクバクしているだろうが、私もバクバクしてきた。しかし、1塁が盗塁のあいだに3塁が飛び出し、まさかのget2。そのままゲームセットで前回の試合に続き、いいところがなく終わってしまった。

 夕食を食べながら、「わけわかんない…。」とつぶやく息子に、次も出場できるように頑張れと励ましの言葉を贈った。

 「そう、自分ではどうしようもないことがこれからもたくさん起きる。その中で自分はどうあるべきかを考えながら進んで行くんだよ、ずっと…。」

 心の中で自分にも言い聞かせた。

 

(せんたくかあちゃん)

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