協働 公認会計士共同事務所

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帰任のご挨拶

 2019年3月より、出向研修として協働で働かせて頂いておりましたが、2022年7月をもって全日本民医連の福岡医療団へ帰任することとなりました。協働の一員として、クライアントの皆様には大変お世話になりました。

 

 3年前、「なんだかおもしろそう」という案外軽い気持ちで東京までやって来て、すべてが手探りで進む日々のなか右往左往していたことがずいぶん昔のことのようです。出向前に経理業務を経験し、関心やスキルアップしたいという意欲はあったものの、あくまでも自分の身の回り程度の狭い範囲しか見えていなかったと今となっては思い返します。

 実際の協働での日々は、全日本民医連の事業所をはじめとする多くのクライアント先で監査等の実務にあたる際にはもちろんのこと、会議やその他日々の業務のなかでも、事業体の活動を支える「経営」について学び、考える機会が折に触れてありました。自分の成長はなかなか見えにくいものですが、簿記や会計の知識を積むことだけではなく、3年前とは「経営」というものに対する自分のなかの意識の変化を感じています。

 出向から1年後にはコロナ禍による全世界的な混乱のなかで、限られた出向研修の貴重な時間も、実際にクライアント先にうかがえないなど大きく制限を受けました。しかし、その中でも協働の方々と試行錯誤しながら業務を進めてきたことや、この異常事態に対するクライアントの皆様の多くの奮闘を、現場とはまた違った視点からうかがうことができたことも大きな経験になりました。

 協働に来て、人前で話す機会も多く頂きました。声の小ささは相変わらずで周りの方を戸惑わせてしまうこともありましたが、自分の考えを相手に伝え、共有することの面白さを少しずつ感じられるようになりました。これから働いていくうえでも、自分の考えと言葉を大切にし、より大きな声で伝えていきたいと思います。

 

 今はまだ、協働の職場を離れる寂しさや、帰任後の新たな業務に対する期待と不安で心が落ち着かない日々ですが、もう少し先で振り返った時、この3年間が自分にとってどれほど貴重な財産となったかをはっきり感じられる気がしています。

帰任後は、全日本民医連の一員として、組織の発展のため、また自分自身もさらに成長していくため、協働で得たものを活かしながら、自信を持って働いていけるよう頑張って参ります。

3年間本当にありがとうございました。

 

                                   田中 育実

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