「政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の世代を考える」という言葉があります。選挙の事しか頭になかった石破茂首相は予算委員会での論戦を避け、政権発足から戦後最短での解散総選挙に突き進みました。裏金議員に対する一部非公認で刷新感を演出し、「ご祝儀相場」や野党の準備不足も期待していたようですが、「裏公認」問題が『しんぶん赤旗』により暴かれ、15年ぶりに与党が過半数割れする大敗を喫しました。自民党政治の腐敗に対して国民が明確な「ノー」を突き付けた結果です。
与野党の議席数が拮抗したこの議会を、数を恃みに多数決で法案を押し通すのではなく、異なる意見に耳を傾け議論を重ねる熟議型民主主義への転換点とすることが重要です。物価高騰と実質賃金の低下に苦しむ国民生活の再建や、次の世代に平和を引き継ぐため、真に国民のために粉骨砕身する「政治家」による国政へ生まれ変わることが大いに期待されます。
2024年11月