「地球沸騰」。この衝撃的なワードを、身をもって痛感した8月でした。おそらく、この9月も「残暑」どころか「酷暑」がまだまだ続くのでしょう。2009年までの東京の年間猛暑日数は、0日もしくは1桁台だったそうですが、2010年から急増し、たかだか20年も経たないうちに今や猛暑日は「当たり前」のようになっています。「猛暑日」や「豪雨」の話題が連日報じられ、気象に関するこれまでの「異常」が「通常」になっていくおそろしさを実感します。
気候にも、あるレベルを超えると気候システムが「不可逆的(元に戻ることができない)」変化を起こす「ティッピングポイント(転換点)」があるそうです。これが、産業革命以前に比べて世界の年間平均気温+1.5℃の上昇です。今まさに世界の平均気温上昇はその瀬戸際にあり、人類は「未来の分岐点」に立っているといえます。背景にある資本主義的な「大量生産」「大量消費」から根本的な転換を進めていくことが、本当の意味で重要な局面となっています。
若者たちの間で、こうした深刻な地球温暖化に対する関心や問題意識が急速に拡がっています。未来を生きる若者や子どもたちに「健全な」地球環境を残していくのは、私たちの責任です。茹だるような暑さのなかで、自分自身のことも省みながら、「当事者意識」をもつことの重要性を感じる毎日です。
2024年9月