協働 公認会計士共同事務所

ご挨拶

 今年も我が家の紫陽花がきれいに咲き、慌ただしく過ぎる毎日のなかで季節を感じながら眺めることが毎朝の楽しみになっています。近年この時期の雨は、植物に恵みを与えるどころか予測を超えるほどの甚大な被害をもたらすことも多く見られます。今年は自然災害や人的災害が起こらないことを願ってやみません。

 

 2023年10月から導入が予定されている「消費税インボイス(適格請求書)制度」の対応を進めている建設業のクライアントから『やはり加工を外注している一人親方の職人さんたちに登録事業者になってもらわなければ、当社の経営がなりたたない』と相談を受けました。

 この会社から一年前、『一人親方の職人さんのほとんどが年間収入1,000万円未満で、消費税を含めた収入で生活されていることから登録事業者にならない場合でも今までどおりの工賃の支払いを続けていきたい』と言っていました。創業者から現在の社長に至るまで職人を大事にする会社です。しかし、材料費高騰の影響などもあり、免税事業者の外注工賃にかかる消費税相当額の負担を経営努力だけでは吸収できないという試算をし、職人さんたちに登録をお願いしたいとの考えに至ったということです。

 もちろん、インボイス制度では職人さんが登録事業者になるかどうかを選択することになるため、会社側が登録することを強制することはできません。この相談から職人さんたちが登録するかどうかを迫られているだけでなく、外注費を支払う会社側も苦渋の選択を迫られていることをあらためて実感しました。

 インボイス制度は、本当に中小零細企業・個人事業主などの事業継続を阻害する制度です。

 私たちは、この先も導入中止の訴えを続けていきたいと思います。

 

 2023年6月

 

 

※緊急アピール(2022年3月1日)

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